ピロティで作るシンプルモダンな住まい

A.Imamura A.Imamura
葉山の家, 松本匡弘建築設計事務所 松本匡弘建築設計事務所 Дома в стиле модерн
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シンプルモダンな外観のピロティのある家。代表的な家といえば、建築家ル・コルビュジエ氏が建築したサヴォア邸が有名です。今回は、限られた敷地での家のつくり方として、このピロティを活用した現代の住まいの間取りをご紹介していきます。

ピロティとは?

ウキウキハウス, 株式会社CAPD 株式会社CAPD Дома в эклектичном стиле

ピロティとは、建物の1階部分に壁がなく、柱だけの空間をさします。近代以降に建てられた世界中の名建築で採用されていますが、私たちの身近なところでも多々見かける、なじみのある建築形式です。駐車場としての利用、またエントランスホールや吹き抜け、お庭などに利用されます。建築家ル・コルビュジエ氏が建築したサヴォア邸が有名で、多くのピロティを利用した住まいは、シンプルモダンなすっきりとした外観デザインが多くみられます。

注目されるおしゃれな外観

一階部分が柱のみなので、見た目がおしゃれです。開放的な空間が実現でき、デザイン性にも優れているので見る人の心を奪うと言っても過言ではありません。デザインも年々多様化しており、居住空間としての機能性を充実した上で、おしゃれな外観を作ることも可能です。「外観には特にこだわりを持ちたい!」という人から注目を集めています。

土地の有効活用

メリットは、限られた土地の広さでも1階に駐車場や駐輪場が作れることが挙げられます。駐車場を探す必要もありませんし、何より限られたスペースで駐車場と住居が一体化されているコンパクトさがポイントです。家から離れた場所に駐車場を確保するとなると、住居に加え駐車場代を支払わなければいけませんが、ピロティなら一体型になっているので困りません。また駐車場に屋根があり、買い物帰りでも雨にぬれずに荷物を家に運ぶことができます。都心の限られた敷地、また駐車場所が見つけられない地域に家を建てる際におススメのデザインと言えます。

ピロティで作る半外部空間

半外部空間をつくってみるというのはどうでしょうか。こちらは、フィールド建築設計舎が手がける高床の家。1階カフェ店舗の拡張スペース、イベントスペースとして半外部空間を活用しています。屋根からブランコを吊るして、子供の遊び場やくつろぎのスペースとしても利用できます。このように外へつながる空間は、まとまった庭の広さをとれない敷地でも、半外部空間をつくれることができます。

風通しと採光が良くない土地には最適

こちらのS T U D I O L O O Pが手がける素敵な住まいは、プールを含んだ居住空間を地面から切り離し、下階は駐車スペースとして利用されています。ホワイトキューブと浮遊感のある軽やかな外装は、非日常的で涼し気に見えます。ピロティは、都心などの採光や風通しが良くない土地に使われることが多いと言えます。自然の風は、冷たすぎず強すぎず、体にも家にもとても優しく、家の中を風が吹き抜けるだけで、夏場クーラーにあまり頼らずに、心地よい涼しさを感じることができます。風通しの良い住まいは、住まいそのものも傷みにくく、長持ちします。

水害・台風に強い

最後は、雨風に強い構造であるという点について。一階部分は柱のみで構成されているため、台風などの風が通り抜けるというメリットがあります。また、海岸沿いや川辺などでは台風や水害の影響を受けるため、なるべく被害を受けないようにピロティ様式を取り入れる傾向にあります。しかし、耐震性が弱いのではという心配がありますが、メリットとデメリット、どちらも知っておくと今後の参考になりますね。

【ピロティについては、こちらの記事でも紹介しています】

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