物件の周囲環境は気に入っているのに、内装がいまいちしっくりこない。もしくは、内装にもっと個性や遊び心が欲しい。そんな時、新たに住まいを探すよりも、リノベーションを考慮されるのも良いかもしれません。既成のものよりも自分のこだわりを詰め込むことができますし、建築家の技量により、思い描いていた以上の住まいが手に入るかもしれません。
今回の記事では、リノベーションのBefore⇨Aferをご紹介したいと思います。生まれ変わった室内は、どれも個性あふれるお洒落な空間に。リノベーションをお考えの方、必見です!
ファッションと同様に、内装にも時代に合わせた造りがあります。作られた当時は流行最先端のものであっても、時が経つとそれは時代遅れに見えます。そして何よりマンションの室内で多く見られるのが、個性のない空間です。築約25年になるマンションの、改修工事を行う前のリビングがこちら。せっかくの広々としたスペースですが、どこか味気ない雰囲気です。
こちらが、蘆田暢人建築設計事務所がリノベーションを手掛けた後、驚くほどスタイリッシュになった住居。高い天井、顕になったコンクリートの内壁、リビングとベッドルームを隔てる間切にはナラの古材を使用した目透し壁、さらには縁側のような役割を果たす窓辺と、その区切りとしての天幕と、どれを取ってもお洒落な空間が仕上がりました。
「(建築物の)古い体躯を新しい材料で覆い隠してしまうのではなく、この建物がこれまで過ごしてきた時間に寄り添ってこれからの時間を経ていくことができるようなデザインを心がけた。」という、既存の建物を尊ぶ方針こそが、このスタイリッシュな空間が成功した良い例ではないでしょうか。
写真:繁田諭(Satoshi Shigeta)
神奈川の建築家、.8 / TENHACHIがリノベーションを手掛けたのは、こちらのお住まい。まずは、改修工事前の様子を見てみましょう。マンションによく見られるタイプの、可もなく不可もなくといったところでしょうか。悪くはないのですが、残念ながら、心弾む要素がありません。
そしてこちらが改修工事後の住まい。リノベーション前の室内からは想像できない仕上がりです。ニューヨークのブルックリンの部屋を彷彿とさせるこのダイニングは、どこかダイナミックで、見ているだけでもわくわくする雰囲気が伝わりますね。コンクリートの打ちっ放しの天井は、古い素材の質感が素敵で、ビンテージ感もあります。インダストリアルで、とってもお洒落な住居に生まれ変わったこちらのお住まいは、キラキラと光輝くかのようです。
写真:akihideMISHIMA
最近のリノベーションで多いのが、室内の仕切りを減らすこと。間切を少なくすることにより、解放感あふれる空間が楽しめます。築年数を重ね、使い込まれたこちらの3LDKの住居のAfterは… ?
1LDKに生まれ変わりました!北欧スタイルの明るい室内は、見るからに快適そうです。 コンパクトなシステムキッチンに大きな作業台、大容量のウォークインクローゼットや、収納力のある棚と使い勝手が良さそうなお住まいです。作業台の、柔らかな色のタイルにも、センスが光っていますね。ブックカフェをイメージして設計されたというこちらのお部屋からは、緑の並木道が見下ろせ、移りゆく季節を楽しむこともできます。
マンションリノベーションについては、こちらの記事でも紹介しています。