築36年の中古戸建住宅。元より昭和の雰囲気が漂う佇まいをお施主さんが気に入られ、購入された住宅です。深緑のチェアやソファにチョコレート色の茶色でコーディネートされたレトロな空間。小ぶりのカウンターにシンプルな丸いペンダントライトがリズムよく並び、まさに昭和の暖かみある雰囲気を感じます。
ミニバーのようなカウンター。常連さんが長居してしまいそうなすわり心地の良さそうな緑のスツールに目線高さのキッチン窓は馴染みの会話が弾みそうですよね。夫婦で切り盛りするにはちょうどいい広さのお店。将来、喫茶店の開店まではソファやカウンター、テーブルスタイルと異なる過ごし方を味わえます。お客さん目線でも楽しめる空間は今後の計画に活かされるかもしれませんね。
元々店舗という事もあって、業務用のキッチングッズが違和感なく収まります。軽食程度のお料理ならサッと出せそうな勝手のいいキッチン。業務用サイズのアイテムがスッキリと収まります。白いタイルの床にクリーム色の内装は衛生的にも雰囲気的にも使いやすい空間です。いずれお店が開く頃にはこのキッチンで考案されたメニューが看板メニューとなるかもしれませんね。
中古の戸建ならではでしょうか、素材の味わいが感じられるような質感に淡いテイストの室内仕上げカラー。どことなくフランスの片田舎の屋根裏のような雰囲気です。レースのついたハンモックが妙にピッタリと合うシンプルでナチュラルな空間です。古いものでも愛される空間はその古さを楽しめるような空間づくりから魅力が生まれるのでしょうか。
照明の効果も工夫次第で可愛らしい華やかな空間へ。変哲のない手洗い洗面コーナーがランプのシェードによって雰囲気のいい空間へ。使えば古くなるのが当たり前の「モノ」ですが、ただ古いモノと、古いけれど味わいのあるモノの見た目は大きく変わりますよね。空間をレトロな雰囲気に仕上げてくれるのは古くて味わいのあるモノかもしれません。身の回りに意外と溢れているかもしれませんね。