今回ご紹介するのは、タイル使いが魅力の空間。タイルは装飾として、空間を彩るのはもちろん、経年劣化もほとんどないため、メインテナンスが比較的容易な建築素材です。特にキッチンやバスルームなど、ちょっと個性的でおしゃれな空間にしたい場合にお勧めです。
まずはじめにご紹介するのは、イタリアン・ホームベーカリーやピザのお店、フォルノ・ダ・カリーノ。リノベーションを手掛けたのは、岡山県を中心に活動する建築オフィス、INNOVATION STUDIO OKAYAMAです。淡いブルーが繊細な印象を与えるキッチンの壁は、それだけでもう見惚れてしまうほどの美しさ。一枚一枚少しづつ色のトーンが違うのもお洒落です。少しラフな印象を与える木材の感触との相性も最高ですね。
こちらは、どこかリズミカルな印象の床のタイルを使ったドライエリア。幾何学模様で、規則的に並んでいるものの、ウキウキするような空間です。音楽家の家で、「Casa Felice」と名付けられています。他のお部屋も、随所にアクセントとなるガラスやタイルが見られる、個性的なお住まいです。ユミラ建築設計所がプロジェクトを手がけました。
こちらのラスティックなキッチンは、青・黄・白を生かしたタイルが魅力的です。模様が一枚一枚違うのですが、色使いが皆同じなので、統一感があります。床と壁のタイルが呼応しているところも見所ですね。タイルは耐久性に優れ、メインテナンスも容易なので、キッチンなど汚れやすいスペースには嬉しい素材です。しかも装飾としての魅力もあるので、味わい深い空間を求める方におすすめのアイテムです。
こちらは青とターコイズのタイルが美しいバスルーム。同じ模様を繰り返し並べた、インパクトのある空間です。地中海のタイルには、その歴史的背景からアラブ文化の影響が見られますが、こちらもその一つでしょう。幾何学模様が並ぶ様子は、どこかオリエンタルな雰囲気を感じさせます。ゴールドのシャワーやシルバーのバスタブがタイルとよく合い、エレガントでゴージャスなイメージです。
最後にご紹介するのは、なんとゴールドのトイレ。金に輝く小さめのタイルが並べられた空間は、まるで別世界の様です。ここに入っている間は異空間を愉しむと言った趣向でしょうか。どこか荘厳ささえ感じさせる空間ですが、それがトイレというのもユニークですね。
タイルについては、こちらの記事でも紹介しています。