マンション間取りで変わる、ライフクオリティ

マンション間取りと家族構成の考慮は、大切なポイントです。こちらは子どもが中学生になるまでの10年間という限定期間の住まい。子供部屋を敢えてつくらず、40㎡という小さい住まいを子育てし易く、またゆとりある住まいに改修しています。窓辺にゆったりとした浴室とキッチンを設けた大きなワンルームは、浴室利用時には、建具を閉めてプライバシーと防水性を確保できます。また全体的にフロア素材を統一することで、普段は主室のワンルームの延長としてバスルームスペースを利用し、開放的な大きな住まいを実現しています。様々なライフステージに応じたマンション間取りは、都会に住む若い世代の住宅事情に見合う魅力的な家の在り方と言えます。

写真：鳥村鋼一写真事務所
クレジット: 鳥村鋼一写真事務所

横長リビングキッチンのマンション間取りは、とても人気があります。こちらは、ダイナミックな景観と対比させるように白を基調としたシンプルモダンな横長キッチンリビングのある住まい。横長リビングにオープンキッチンのある住まいは、バルコニーに面する窓の面積が大きく取りやすく、日当たりがよく室内に陽光が差し込みます。また、料理中でもリビングの子供の様子や家族とコミュニケーションがとりやすく、子育て中の世代にも人気です。

木のぬくもりを感じるナチュラルな住まいは、キッチンカウンターを中心に回遊できるような配置を考慮し、生活動線をスムーズにしています。生活動線が良いと無駄なく家事をこなしやすく、またキッチン内の湿気が逃げやすく風通しも抜群です。洗濯機をまわしながら料理をしたり、朝の慌ただしい時間に無駄を少なくできる点が嬉しいですね。

滞在時間の長いキッチンや機能性重視の水回りを使い易くすることは、非常に大切です。こちらは、アイランドキッチンを中心にリノベーションされた家。水回りがマンション間取り中央にある住まいは、キッチンを中心とした動線計画が考慮されており、家事全般をこなす人にとって優しい住まいと言えるでしょう。水回りが中央に集中することで、生活動線の連続だけでなく、配管コストも抑えられます。洗濯スペースと物干しスペースが近いとさらに便利ですね。

寝室を重視の住まいは、他室との独立性が保たれていることが大切となります。主に静かな就寝環境を高めると同時に、夫婦のプライベート空間を大切にするため、リビングや子供部屋と離れているほうが良いと言えるでしょう。また高齢世代では、トイレ・洗面・浴室が寝室と近隣しているほうが移動負担が少なく、また介助が必要な場合も楽と言えるでしょう。

こちらは、大きなワンルームにひょうたん型のスペースを挿入することで３つにスペースを分割した住まい。このがユニークなひょうたん型が外部と内部や動線と居場所を交錯させ、まるで家の中でピクニックをしているような心地よさをつくりだしています。子供重視の住まいは、子供部屋の維持だけを考えるのではなくマンション間取り全体で考慮することが必用です。兄妹間のコミュニケーションや情操を育んだり、子供の顔がいつも見られるような親子間コミュニケーションがとりやすいリビングとの繋がりなどを考えることが大切でしょう。