スキップフロアの知っておきたいメリット・デメリットまとめ

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スキップフロアとは、フロアの高さを変えて空間を作る建築手法です。一般的には階高の半分をずらし、スキップフロアで家全体を大きな意味での階段状に作っていくことを指しますが、必ずしも階高の半分でなくてはいけないというわけではありません。たとえば数段だけずらすという手法も可能です。近年は、狭小地の住宅を中心に取り入れられていますが、それは、広くない床面積を大きく使うことができる工夫といえるでしょう。そこでこの記事ではスキップフロアのメリット、デメリットをご紹介します。新しく家を建てる時に参考にしてもらえると幸いです。

メリット1 : 家族の繋がりを感じることができる

スキップフロアの最大の特徴は空間が繋がっているのに段差によって区切られているということです。一般的な建築空間は各階の平面計画から設計し上下階のつながりを検討しますが、スキップフロアは総合的な空間をきちんと設計しデザインしなければならないため、平面図では分かり難い建築手法といえます。空間が繋がっているということは、別の場所にいながらも家族の気配を感じることができるという空間のつながりを感じらる点ではないでしょうか。ただし段差があることで、部屋自体は目線を切れるので、プライバシーの効果もあります。オープンな空間デザイン手法ですので、たとえば家族の気配を感じながら過ごすことも可能です。写真は磯村建築設計事務所のN House。

メリット2 : ドアなどのしきりを使わずに、空間を区切れる

またドアや仕切りを使わずに空間の高さの差だけで、空間を区切ることか可能です。そのぶん、それぞれの空間を有効に使い、無駄をなくすことができます。ドアをつけなくても自然に空間を区切ることができるので、自然に独立した空間になる、と言えます。この手法は狭小住宅など、あまり空間が広くない場所で見られる手法で、階段をなくすことができるので、デッドスペースを減らし、空間を有効活用する手法と言えます。

メリット3 : 天井が高くなり開放感を感じられる

スキップフロアは、段差を生かす建築手法のため、そのぶん天井高をが高くなる傾向になります。吹き抜けも同じく天井高がありますが、2層分の吹き抜けになりますので、そのぶん高すぎるということができます。スキップフロアの天井高は1.5層分になりますので、開放感を感じながら、空間の立体的なサイズを抑えることができるので、空調も吹き抜けに比べれば効きやすく、効果的に開放感を感じる空間に変化させることができます。

メリット4 : 空間を有効に使える

特に都心の狭小住宅などでは空間の有効活用は重要な問題です。スキップフロアは空間を有効に使う建築手法ということは説明しましたが、それは空間活用にとどまらず、計画次第では風通しや日当たりの良い空間もフロアの高さの違いで作り出すことが可能です。また、あえて低い場所やキャットウォークのような場所をつくつことで一般的にデッドスペースとして考えらる場所を収納にしたりすることも可能です。工夫次第で施主にあった有効空間を実現することが可能です。他の段差を生かしたデザインはこちらを参考にしてみてはいかがでしょうか。

デメリット

もちろんスキップフロアにもデメリットが存在します。まず段差が多くなるということはバリアフリーなどの観点から言えば逆行しているということ。これは歳を重ねることに怪我をするリスクが上がるということにも繋がりかねません。また子供も同じく階段や段差でのリスクがあります。とくに乳児などは気をつける必要があるでしょう。また施工も一般的な建築ではないですので、建設費が増す傾向があると言われています。設計時には建築家と良く相談をすることをお勧めします。

まとめ

注目が高いスキップフロア。もちろん多くのメリットがあることはご紹介した通りです。空間を段差をつけて緩やかに区切り、一体感のある家を持ちたいという方にはお勧めの建築デザイン手法です。しかしスキップフロアはそのデザインにあった土地に、きちんとした建築デザインができる建築家さんたちが様々な検討を重ねてできる手法です。狭小住宅だから空間を有効活用するためになんでもスキップフロアにしてしまうというわけではなく、上手に空間デザインをする一つの方法として、参考にしてもらえると幸いです。

【メリットとデメリットを比較については、こちらの記事でも紹介しています】

吹き抜けのメリット、デメリット

踊り場のメリット・デメリットまとめ集

床下収納のメリット・デメリットまとめ集

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